初恋のキミへ。


「別れたからって俺はお前を忘れられる訳じゃない。
別れたから他に行くなんて有り得ない。
お前への気持ちも変わる訳じゃない。
それでもお前は俺から離れるのか?」


言いながらあたしの目を真っ直ぐ見た。


「もし…………もしも、あたしが2年でも3年でも4年でも、ちゃんと元に戻って帰ってこれたら…

その時にお互いがまだ想い合っていたら……

その時は…あたしをまた傍に置いてほしい。

あたしの気持ちは変わらない。

だけど離れてしまったら分からないでしょ?

きっと元輝に近づいてくる子はたくさんいる。

その中にあたしよりもっといい人がいるかもしれない。

離れてる分、そういう不安は募るばかりだと思う。

そんな考えしたくなくてもしちゃうと思う。

それじゃあ信じ合えなくなるだけ。

ここで別れておいた方がいい。

もし、あたしが帰ってくる間に素敵な人を見つけたら、その子を大事にしてあげてほしい。

本当なら……凄く凄く嫌なんだけど……

そんなの想像したくないくらい嫌なんだけど………

あたしをずっと想っててほしいんだけど………

元輝の幸せはちゃんと自分で見つけてほしいから………

あたしがいなくなっても、ちゃんと笑っててね?

大切な人に優しい笑顔を向けてあげて?

自分勝手でごめん。

だけどもう決めたから……」
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