初恋のキミへ。
「運転きつくない?」
隣で未波が心配そうに聞いてきた。
「大丈夫。それより楽しみだな」
「うん」
「お前ら2人の世界に入んなよ〜」
タケが少しふくれっ面で後ろから体を前に乗り出してきた。
「いいだろ。お前だってさっきまで2人の世界だったくせに」
そう言うと照れ出す2人。
未波も2人を優しく見つめている。
それから1時間ほどで別荘についた。
「お疲れ様」
「ん。荷物置いたら観光でもするか」
「うん」
無表情ながらも嬉しそうなのは伝わってくる。
それから別荘に荷物を置き、4人で街に出た。