初恋のキミへ。


だから未波の出した答えに同意した。

だけど俺は好きな気持ちを消せる自信はない。

他の誰かなんて考えられないから…

だから待たずに想い続けようと思う。

未波は俺に幸せになってほしいと言ったけど、未波無しの幸せなんか望んでない。

だけどそれを未波が望んでないのだから……ちゃんと見つけてみようと思った。

他の誰かとの幸せじゃなくて、自分自身の幸せを―――


そんなこと未波には言わないけど。

言ったらきっと、駄目だと怒られるだろうから。

それは俺の中だけに留めておくことにした。


桃香ちゃんとタケもあの後、一緒に話をした。

桃香ちゃんは泣いていたけれど応援してると笑顔で言っていた。

タケは俺を気にしながら、離れても友達だからと未波にしつこく言っていた。

この4人でいられるのもあとわずか………
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