初恋のキミへ。
好きになる努力
次の日、大学にやってきた俺は今日もタケ達と一緒にいた。
そして今日は弥生もいる。
2人が気を利かせたのか弥生と2人になった。
「…モトくん?
あたしやっぱりモトくんが好き。
元カノが忘れられないことくらい分かってる。
だけど、あたしを見てくれないかな?」
俯きながらそう呟く彼女。
俺は少し考えて答えた。
「…あいつを忘れられないのは確かだけど……
弥生?
お前を好きになる努力はしてみるよ。
だから…それでもいいなら付き合ってみる?」
「…ほんと?
全然いいよ!それでいい!ありがとう…」
泣き出す弥生を宥めながら抱き寄せた。
俺は弥生を好きになる努力をしようと決めた。
これが俺の幸せに繋がっているのかもしれないから―――