初恋のキミへ。
それから喫茶店でずっと話してた。
懐かしくてあの頃みたいにこれからも……なんて都合のいいことばかり考えてしまう。
だけどもう会えない。
本当なら今すぐ会いに行って、自分の気持ちをぶつけたい。
だけどこれがあたしの望んだことだ。
仕方ない……仕方ないんだ。
笑顔で祝福してあげられるように、ちゃんと思い出にしなければいけない。
覚悟してきたはずなのに…
きっとどこかで、元輝が言ったあたし以外好きになれないという言葉を信じていたのかもしれない。
本当、自分勝手すぎて嫌になるや……
でもまさか、ずっと会わないつもりだったのに、会ってしまうなんて思ってなかった。
いや、このまさかを待っていたのかもしれないね。
ほら、あたしって馬鹿だし、最低だからさ。
だけどあなたを見た瞬間、素直に良かったねと、おめでとうと、言えるような気がした。
幸せそうに見えたから……
あなたとあなたの隣にいる彼女の並んだ姿を見て、ヤキモキよりも、羨ましく思った。
あたしなんかより、素敵な人を見つけたんだね――――