初恋のキミへ。


黙り込んむ未波に続けた。


「この4年、あの時別れたことに後悔してた。
会えなくても別れるべきじゃなかった。

ずっと苦しかったんだ。お前への気持ちをどこにもぶつけられなかったから。

だけどこの4年、別れたことが無駄だったとは思わない。

良かったんだと思う。お陰で俺にはお前しかだめだと改めて気づかされたから。

弥生と付き合ったのも、後悔はしてない。

だけどお前を想い続けていればよかったと思ってる。

いや、想い続けていることに変わりはない。

無理に忘れようとしなければよかったんだ。

結局、忘れられた日なんて1日もなかったんだからな。

未波…やっぱり俺にはお前しかいない。

弥生がいるのにこんなこと言うなんて最低だけど、これが素直な気持ちだ」


そう伝え終わり、未波の言葉を待った。
< 225 / 227 >

この作品をシェア

pagetop