初恋のキミへ。
放課後。俺は隣のクラスに向かう。
「あっモトじゃん!なになに?
あたしに用〜?最近付き合い悪いよ?」
こいつは亜美。
今までよく誘われて何回か関係持った女。
「あぁわりぃな。早川いるか?」
「はっ?早川さん?」
驚いた顔で俺を見る。
まぁそうだろうな。
俺が女に用があるなんて
ましてや迎えにくるなんて
有り得ねぇ話だからな。
「そう。呼んでくれね?」
「…あっうん。早川さーん!
呼んでるよー」
亜美が呼んだ方を見た。
露骨に嫌な顔しやがって…
「未波!帰るぞ」
そう言った俺を周りにいた女全員が驚いた顔してる。
「ねぇモト!早川さんと付き合ってんの?」
そう聞かれながら未波の方を見る。
ん?いねぇじゃん…
逃げやがったか…くそっ!
「付き合ってねぇよ!
わりぃけどまたな?亜美」
そう言って下駄箱まで急いだ。