初恋のキミへ。


教室につくとすぐにHRが始まった。


「もうすぐ文化祭だから1限はその話すんぞ〜」


そう簡単に言い担任である"岡田"は教室を出て行った。


もう文化祭の時期なのかと思いながら
未波のことを考えてしまう。


"一緒に回れねぇかな"


ふとそう考えたときタケが俺の所にきた。


「ほれ、お前の大好きな未波ちゃんの携番とアドレス」


俺に未波の番号とアドレスが打たれている桃花ちゃんからのメールを俺に見せながらそう言った。


「さんきゅ。早いな」


「可哀想なモトくんのためだからな。
拒否られんなよ〜」


そう言って俺の前に座った。
きっと急いで聞いてくれたんだろう。


「うるせぇ。」


俺はそれを登録し終え携帯を直した。


「なんだよ、連絡しねぇの?」


「お前の前じゃしねぇよ」


「ちっ。未波ちゃんに連絡するお前見たかったのによ」


残念そうに肩を落としたタケ。

それからチャイムが鳴り響き、文化祭の話し合いが始まった。
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