初恋のキミへ。


この時は本当に幸せを感じた。

未波を好きになって、

俺は毎日楽しかった。

だけどそんな日々が続くのも

終わりを告げていた。

そんなこと分かるはずもなかった。

もし…俺が女遊びをしていなければ

あんなことにはならなかったかもしれない。

もし…早くその変化に気づけていれば

未波を傷つけずに済んだかもしれない。

もし…あいつが現れなかったら…

未波は毎日笑っていられたかもしれない。

俺が未波を好きになったから…

俺がいけなかったんだ。

だけどお前に対する気持ちは

もう止められなかった。

ごめんな…未波。
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