初恋のキミへ。
―――文化祭当日
今日も朝から学校に向かった。
絶対遅れるなと念を押された俺は従うしかなかった。
いつもとは騒がしさが違う学校。
忙しそうに、だけど楽しそうな奴ら。
文化祭開始まであと10分。
無理矢理着せられたホストのようなスーツ。
女たちにバーテンの作り方がかかれた紙を渡された。
「モトはうちの看板だから!
愛想よくお願いね」
そう言ったのは久しぶりに話す亜美。
「おぉ」とだけ返事をし、文化祭は始まった。