初恋のキミへ。


「俺はずっとこうなることを望んでた。」


「…ありがとう」


そう呟いて俺の手をまた強く握ってくれた。


「俺にとったら初めては全部お前だけだ。
好きになったのも、手繋ぐだけで情けねぇくらい緊張すんのも、これからもお前が最初で最後だ。」


「恥ずかしいよ…」


照れてる未波が愛しい。

それからいろんな店を回った。

行くところに未波をいやらしい目で見る男共を殴ってやりたくなったけど、見せつけるように肩を抱いてやった。

本当、余裕なさすぎて情けない。

俺が想っているように、未波も俺を想ってくれてるだろうか。

そうだとすれば、これ以上の幸せはない。
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