太陽の朝は窓を閉じて【オムニバス】
忠志はなんだか眠いと言いだして、私の布団を引っ張りだして横になってしまった。


昨日徹夜したのだろうか。

私は忠志が代わりに作成してくれた、正月休み明けに行われる会議資料を手に取り目を通した。


揃えたかった数字も必要な現状報告も、全て網羅されている完璧な資料だった。


忠志に目をやると、もう静かな寝息を立てている。


忠志は自分の欲求にいつも正直だ。

嬉しければ笑い、悲しければ悲しい顔をし、苛立てばたちまち怒り、眠ければ寝てしまう。


そんな子供の様な忠志を私は好きだった。

父さんに似ている。

父さんは母がいなくなってから10年後、44歳の若さで、病気でなくなった。

私が19歳の時だ。
私が大学生になった年。


父さんは母が出て行ってから、隣の市にある実家に戻り、父とおばあちゃんとで私を育ててくれた。



< 18 / 108 >

この作品をシェア

pagetop