太陽の朝は窓を閉じて【オムニバス】
警察は、何度も同じ事を聞いて帰って行った。

「放火の疑いがあるんです。

その日赤いスカートを履いた、港さんらしき女児が同時刻に、目撃されています。」

私の胸は火を付けた様に、熱く揺さぶられる。

「あの子は、港は、美智代さんの居場所を知りません。

それにあの子は、自分を捨てた美智代さんを――、」

バアちゃん、もういいよ。

だって、私。


でも次のバアちゃんの言葉は、私の全身の力を溶けていく氷の様に、奪っていった。

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