*あたしの先生*


「呼吸は?苦しくないか?」

「‥‥大丈夫」

「はぁー‥俺走るなって前言ったよな?」

「‥」

「ったくっ。説教はあとだ。ほら、ひざ見せてみろ。」


無理矢理足を引っ張られる。


ジンジンと痛むひざはすりむけて血が‥

それを見ると先生は黙ってあたしをお姫様だっこした。

「えっ‥ちょっ‥先生っ!?」

「‥」

「重いからおろしてよっ!」

「うるさい」


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