猫耳ぱにっく!
屋上に設置されているスピーカーは運動場にも行き渡るような音量に設定してある。


だから屋上で聞くと若干煩くも感じる。


しかも今は人よりも音に敏感だからかなり煩い。



あたしは鳴った途端、ビクッと振るわせ、その場にしゃがみ、猫耳を手で抑える。


チャイムが鳴り終わり、抑えていた手をゆっくりと退かす。



あー死ぬかと思った。



猫っていつもこんな思いしてるの?



っていうかあたしも元に戻るまでこんな生活を続けるの?



うー、先が思いやられるよ。



そんなことを考えてると木村さまが口を開く。



「そろそろ戻ろうか?」


そしてあたしの頭にウィッグをポスンと被せて、手をあたしに差し出した。



あたしはゆっくりと木村さまの手を取る。



「うん」



そして、二人で教室に戻った。



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