俺様の飼い猫。
「じゃあ問題ないだろ」と、全くあたしに反論する隙を与えてくれない。

「言っただろ…お前に似てる猫だって。」
「まぁ…。」
「だからひなでいいだろ。」

「ん?」って、聞いてるくせに、どこか肯定的な御堂さんに追い詰められ、あたしは頷くしかなかった。
相変わらずあたしの膝の上で規則正し寝息をたてながら寝ている《ひな》は、全く起きる気配がない。
おかげで、あたしも帰るタイミングを逃してしまった。

「泊まってくか?」
「はい?」

突然の言葉に、あたしは耳を疑った。

「どうせ、帰るタイミング逃したとか思ってんだろ。」

図星だったあたしは、それを悟られないようにつとめた。

「お前の家とそんな遠くないし、明日の朝、家寄って、大学まで送ってやる。」

あたしの返事も待たずにどんどん話が進んでいく。

そして…
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