白衣の悪魔に恋してる
「ねぇ…先生…」



「あ?…って、寝ろっ!!」



椅子から立ち上がり、



ため息をつきながらベッドへと向かってくる先生。



あたしはそんな先生を見つめながら話し続けた。



「あのね、手の冷たい人はココロが暖かいんだよ。」



「は?」



「だから…先生はココロが暖かいの。優しいの。」



そう…



優しいの…



しかしベッドに手をつきながら、はぁ~っと大きなため息をついた先生は、



「お前さぁ…それ、誰に聞いたか知んねぇけど…絶っ対騙されてんぞ。」



「なんで…?」



「俺が優しいワケねぇじゃん。めちゃめちゃココロ狭いし…」



「そっかなぁ…?」



「めちゃめちゃ冷たいし…」



「そっかなぁ…?」



「そーなんだよ。」



ハッキリ、キッパリ言い切ってきて…



「そんなコト…ないと思うのになぁ…」



あたしは先生を見つめながらボソッと呟いた。

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