白衣の悪魔に恋してる
「先生…ゴメン…ね…」



あたしの瞳からはポロポロと涙が零れ落ち…



先生の白衣をどんどん濡らしていく…



“ヨダレ垂らすな”って言われたけど…



涙なら大丈夫だよ…ね。



「謝るぐらいなら言うな。」



そうだね。



でも…



「我慢…出来なかった…の…」



そう。



我慢出来なかった…



「だな。」



「うん…。」



先生を“好き”って気持ち。



卒業まで…



ううん。



どうせ叶わない恋だから…



一生、口にするつもりなんてなかったの…



でも…



先生があまりにも優しいから…



先生があまりにも意地悪だから…



あたし…

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