白衣の悪魔に恋してる
顔をまじまじと凝視されて…



ベシッとオデコを叩かれたかと思ったら、



「調子に乗んな。」の一言。



カッとなって言い返そうものなら…



「出てけ。」



「元気な奴が俺の部屋に来んな。」



「熱出したら面倒見てやるよ。」



………



ピシャリとドアを閉められたんだっけ…。



あぁ…



ほんと、あの時の先生の顔。



思い出したくもないよ…



とにかくっ!!



大好きな保健室を追い遣られ…



あのベッドでお昼寝をするコトが大好きだったあたしは、



その日以来、



ケイ先生のコトが苦手…



ううん。



苦手なんてカワイイもんじゃない!!



大っ嫌いになったんだよねぇ…。



だけど、



保健室にも行きたくないし…



でも、



学校で授業を受けるのもしんどくて…



帰ろうと思って廊下を歩いていたあの日、



あの瞬間に、



あたしの中で先生に対する気持ちが変わったんだよね…。

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