白衣の悪魔に恋してる
首筋に触れてきた、ひんやりと冷たい手。



「熱あんなら来いよ。」



ぶっきらぼうに言い放たれた言葉とは真逆の、



すごく安心できる柔らかい笑顔。



「俺が居んのに勝手に帰ってんじゃねぇよ。途中で倒れでもしてみろ。ってか、そんなに帰りてぇなら送ってやるし…。」



………



“熱出したら面倒みてやるよ”



本当だ…



本当に熱出したら面倒みてくれるんだ…



しかもメチャメチャ優しいし…



瞬間、



あたしは恋に落ちたのデス。



その、病人にしか触れてくれない冷たい手に…



その、病人にしか見せてくれない笑顔に…



口が悪くて、めちゃめちゃ無愛想。



でも実は優しい。



そんな先生に…



あたしは恋しちゃったのデス。

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