いちごキャンディ
なに、個人情報漏らしてんだ?!
「もしかして、きみ、俺にいじってほしいの?個人情報漏らしていいの?いじりたくなっちゃうよ。」
トオルは、ぽかん、としたあと、にっこり笑っていった。
「いじってくださいっ!わたし、何回も命令されてますから!どうぞーっ!」
あぁん?なんだこいつ?天然ボケか?
意味、わかってんのか?
わからせて、やろうか?
スっと動こうとした。
「わたしたち、お友達ですっ!もう!だから、よろしくですっ!トオルでいいです!」
にっこり笑ってトオルはいった。
その笑顔をみながら、俺はやめた。やっぱ、やーめた。
「トオル。きみ、おもしろいね。俺ら友達なんだ?本気で言ってる?」
「はい!わたし、嘘つきは嫌いですっ!わたしたち、こうして出会ってちゃんと、お話してます!だから!も、お友だちなんです!よろしくっ!わたし、ここにきて、はじめてのお友だちですっ!」
そう言ってにっこりと微笑んだ。
俺は、自然にしゃべっていた。
「俺は、ポール。よろしくな?友達だろ?ポールでいいから。」そう言って苦笑する。
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