いちごキャンディ
「えぇーっ!?あっ、あっ、あの!すみません!すみません!ゆ、許してくださいっ!」
いきなり、あやまってくる少女にふいをつかれた。
あぁ?なにこいつ、あやまってんだょ? 少女のほうをちらりとみる。
おどおどして、今にも鳴きそうな顔だ。クスリ。また、自分のなかにある、悪戯心がうずいてきた。「あやまんなくて、いいよ?おまえってバカ?」
内心では、必死に笑いをこらえている。 からかって見たかった。
「あっ!あの!あの!あの!わた、わたしはバカなんかじゃないですっ!わたしは、トオルですっ!ヒイラギ トオルですっ!ジャパニーズですっ!」
むぅ、とした少女が必死にいいかえしてくる。
ぷっ…!くははははっ!!次の瞬間、ふきだしていた。
うは、も、だめだ。こいつ、おもしれぇ!!
< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop