それは初恋で、
来たッ…
私は固く目を瞑り、帽子のツバに隠れようとした。
ハンドルを握る手に、力が入った。
「あれ、相沢!?」
「おぉ」
「え、走って登校?!」
「おー、後でな!」
「あれ、今通った自転車相沢のじゃね?」
「え、乗ってんの誰?!」
一瞬の出来事だった。
徒歩通学の男子二人の横を抜き去って行く。
それだけでものすごく緊張した。相沢くんは変わらずに話していたけれど。
相沢くんは自転車まで有名なの?
すぐに注目されてしまった。
人気者は所有物まで人気を得るんだね
また、1人の生徒を20メートル先に確認。相沢くんの走る足音に気づいて振り返った。
「春樹?! 」
「あ、ウス、先輩」
「何だ彼女とロードワークか?」
「そんなとこッス」
えぇ~ーーーーー!!??