それは初恋で、
どうしてそんな事…! ?
これじゃ、
勘ぐられちゃうよ!! 変な噂だって…
困るよ、事なきを得たいのに。
私はさらに前方に早紀ちゃんを確認した。複数のクラスメイトと登校している。
顔が…上げられない。
否、上がらない。
また、相沢くんの走る足音に気づいて二人ほど振り返った。少し距離があっても声を張って話し出した。
「え、相沢!?」
「おはよ、ジャージ?」
「何で走ってんのー?」
「おう。おはよー、朝走んの気持ちいいぞー。お前らも走る?」
「はー?何言ってんだよー」
みんな、笑っている。相沢くんがジャージ姿で走っているのを誰も変な目で見たりしない。凄いな。私だったらひそひそ悪口言われたりしてそう…
「あれ? 亜希じゃん。何々?どういうこと??」
そうだ、早紀ちゃん…!!
早紀ちゃんは私が帽子を被って俯いていても、いつもと違う自転車に乗っていてもすぐに気づいた。
昨日今日のこと、早紀ちゃんに話してなかったんだ。
お願い、騒がないで…!
私は、早紀ちゃんの声に反応して顔を上げてしまった。
必死に目で訴える。
「アキ? 誰? あんな可愛い子いた?」
「本田知り合い??」
「何言ってんの。あんた達同じクラスでしょ」
「は?!」
「あんなの気づかない訳ないだろ!!」