BLACK×HEAVEN
ばあちゃんにバイバイと言い、入ってきた時と同じように玄関から出た。



今度はばあちゃんに聞こえるようにお邪魔しました、というあいさつをして。



「ちょっとやりすぎだな」



玄関を出た瞬間にエンマの声が聞こえてきた。



「言われると思ったわ」


「まぁでも、出来るだけ未来を変えるなと言ったのは俺だし、ばあさんが殺られる直前まで我慢した事は誉めてやる。お前は偉いよ、よくやったな」



エンマは、仕事が終わると必ず誉めてくれるようになった。



あたしはそれが嬉しかった。



だってあたし、誉められて伸びるタイプですから。
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