BLACK×HEAVEN
数十秒後、事務所に戻ってきたパンダの手には白い箱が握られていた。



「これでもいいかな。何がいいかわからなかったから、とりあえずコレ持ってきたんだけど」



パンダは、セブンスターにさっきの100円ライターを添えて男の子に渡した。



「ライターだけじゃタバコは吸えないよ。これ持って、お父さんの所に言ってあげなさい」



男の子はパンダの顔を凝視した。



怒鳴られへんかっただけじゃなく、タバコまでもらえた事に心底驚いている。



「さぁ」



パンダは男の子を立たせ、背中をポンと押した。



「ありがとう」



男の子はパンダを振り返り、満面の笑顔で言った。



初めて見た男の子の笑顔は、日光を浴びた水面のように輝いていた。



このコンビニが繁盛することを願いましょう。
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