BLACK×HEAVEN
「リュウ、いるの?」



女の声でその名が呼ばれた。



あたしの心臓は一度大きく弾んだ。



リュウ……?



「ん?お母さん?」



ムクッと起き上がった男の子は、まだ眠たそうな目をこすりながら声がした方に顔を向けた。



「あ、リョウジの奥さんが来たみたい」



という事は…



リュウというのはこの子の名前か…



違う人間やとわかっていても、その名前を聞くと胸がしめつけられる。



息が苦しくなる。



心臓が騒ぐ。



あたしは…



まだこんなにあの人の事…
< 171 / 256 >

この作品をシェア

pagetop