生きる
扉の向こうで、葵の声がした。
「ご飯だよー。」
食事の支度ができたようだ。
時生はパソコンをそのままにし、リビングに向かった。
まだ時生と葵は結婚をしていないが、同棲生活を送っている。
テーブルにはバランスの取れた食事が並んでいた。
「美味しそうだね。」
そう言って、時生は席についた。
葵も笑いながら席に座った。
「お世辞言っても、何も出ないよ。」
リビングで二人の声が重なった。
「いただきます。」


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