最後の恋 ~リターンズ~
「片思いだったの…。彼は当時、凄いモテて完全な私の片思い」「言ってたじゃん、アイツ。仁美ちゃんの事見てたって。片思いじゃないじゃん!両想いだったんじゃん!もし、アイツに誘われてたら付いて行った?俺があの場に出くわさなかったら…もっと別な場所で告られてたら揺れたんじゃないの?ごめん…言い過ぎた。俺のヤキモチだよ…。」何も言い返せ無かった。確かに悪いのは私だ…。手を握られて拒まなかったのも事実だ。最低だ…。暫く沈黙が続いたけど、先にその沈黙を破ったのは雄介君で、「仁美ちゃん、キスして?」「えっ…?」思わず、素っ頓狂な声を出してしまった。 「仁美ちゃんからキスして?消毒しないとねぇ!?」悪戯っ子の顔をしてる。 「じゃあ、目を閉じて?」 何も言わずに雄介君は目を閉じた。 首元に腕を回して、 背伸びしながらキスをした。 私の腰に手を回した時、雄介君の 舌が入ってきた。生暖かい舌は、私の舌を探してる。
< 27 / 34 >

この作品をシェア

pagetop