君らのおかげで
あったかいモノ
「はいココ」

ぽかんとするあたしを、まだ離さないで清はドアを開けた。
家に入ると、居間らしい部屋に通される。

「ただいま」
「清、今日はやたら長かったわね」
「おかえり清兄ちゃん」
「清おかえりー」
「おかえり~」

開いた口が塞がらないあたしを、清は親に説明した。

「コレ、同じ学校だったから知ってるでしょ?麻。親が12時まで帰ってこないんだって」
「知ってるわよ~麻ちゃんのお母さんとあたし仲良いもの。ゆっくりしていきなさい」
「あ…どうもお邪魔してすみません…」
「清にもやっと彼女が出来たか」

清のお姉ちゃんだと思われる可愛い人がからかう。

「…違うよ」
「麻ー遊ぼ!」

小さい弟があたしの袖を引っ張る。

「清、今日は勉強見てくれんだよね?」

もう一人の弟が清を引っ張る。
この家の人たちは引っ張るのが好きらしい。

「…麻に聞けば。頭良いよ」
「良くないし!」
「…教えて欲しいな」
「うわ~…わかった」
「麻ー僕と遊んでくれないの?」
「お姉ちゃんと遊べよ。せっかく帰って来てんだから」
「そーよ。おいで!」

走って抱きつく。か、可愛い…!
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