隣の彼はイケメン兄弟?!
もしかして、好き・・・?
私が朝起きると、もう隆志の姿はもうなかった。

私はソファーでそのまま眠ってしまったらしい。

恐らく隆志は朝までずっと側にいてくれたのであろう。

私の体には、ちゃんとベッドにあったはずの水色の毛布がかけられていた。


私は眠い目を擦りながら寝ている体を起こす。

そして、ぱっと私の目に止まったのは、テーブルにあった朝食。

目玉焼きにウインナー、そしてサラダにトースト・・・。

それぞれが綺麗にお皿の上に並んでいたのだった。


隆志、こんな事までしてくれたんだ・・・。


そして私は、お皿の下に挟まれていた小さなメモ用紙を見付けた。

そこには、隆志の短いけど優しい、心のこもった文章が書かれていた。



『今日は会社を休むといい。仕事は俺に任せろ。早く帰ってくるから。 隆志』



私はこの身近な文章にまた涙がでそうになった。

何故こんなに今日は心が穏やかではないのだろう。

今日の私は、何かが少しあっただけでも泣けるそんな感じだった。


私は、キッチンへ向いグレープジュースをコップに入れた。

トクトクトク・・・。

何だか私は、この音も何だか切なく感じた。





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