引き金引いてサヨウナラ
達也の言葉に、美菜はふと以前晴香からきいたことを思い出した。
「そういえば、晴香のお父さんは、無人飛行機の設計をしてるって。
隣町の工場で飛行機関係のことをやるようになったから、おじさんは町に戻ってきたんだ……」
するとそれまで黙っていた柚江が、声を荒げて言った。
「もうそんな話はたくさん!
さぁ、いつまでも片付かないから早く食べちゃいましょ」
その言葉で、達也も美菜も箸を持った。