モテる女とモテる?女

再会…?

雄子が意外な一面を見せた日から数日経って、今日は日曜日。


美人母の姉一家に会うとかいう日。



「おはよ~‥」

雄子は朝に弱いのか、力ない声で言う。


すると母は思いもかけないことを口走った。

「もう姉さんきたわよ!娘さんと一緒!姉さんがあんたのことを娘さんに"美少年"がいるとか言ってたわよ☆ふふっ♪」

そこは親として否定しとけよ…。


「ってゆーかもう来たの!???」

「そうよ~♪今はリビングに優介といるわよっ」

優介とは、雄子の兄である。ちなみに母親似だ‥。

雄子は父親似。

幼い頃はいつも逆だったらなぁとか言われていたが、最近はそんな状況を楽しんでいる雄子たち一家である。


「あんたも早く着替えてきなさいね☆もう服は用意してあるわよ~」

そういうことならと、雄子は急いで顔を洗って髪を整え、部屋に戻った。


……………。


あぁ、やっぱり。


母が雄子の服を用意したなんて日はろくなことがない。

いつも兄の服(ちなみに兄の一番のお気に入り)が置いてある‥。


母が雄子に兄の服を着させて楽しむためなのだが。

それをわかっていても雄子は置いてある服を着てしまう。

俗にいう、ただの面倒臭がり屋なのだ。


一応ブラもつけてさっさと着替えると、雄子はリビングに向かった。

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