四季〜二人で歩む季節〜
最後に部屋をぐるりと見渡して、レンのマンションをあとにした。
結局、レンには会えなかったけど、今はまだ会わない方がいいのかなと思う。
悟くんが言ってた言葉は気になるけど、部屋からはそのモノは見受けられなかった。
ただ、荒れた生活をしているだろう事は窺い知れて心配はなくならない。
「たまにはアフターに付き合ってもらうかな。」
「いいですね。」
珍しく内藤さんがアフターに誘ってくれた。
「ちゃんと食べてるか?」
「少しは食べてますよ。」
「好きな物どんどん頼みな。」
「ありがとうございます。」