四季〜二人で歩む季節〜
けれど、次の瞬間、殴られた痛みはなく代わりに聞き覚えのある声がした。
「女の子に手なんかあげんなよ。」
目を開けてみれば、男の腕を掴む悟くんが立っていた。
「お前、何だよ?」
「別に。
ただこんな人がいっぱい居るとこで暴力はよくないんじゃない?」
悟くんの言葉に、男は周りを見渡し舌打ちをして去っていた。
あたし達も好奇の目にさらされて、悟くんに腕を掴まれ足早にその場を去った。
無言のまま連れて行かれたのは近くのコインパーキングで、そこには見慣れた悟くんの車が停まってある。