四季〜二人で歩む季節〜
「おっ、来てたんだ。」
「うん。
売店に行ってたの?」
「そう。」
あたしが病室に着いた時レンの姿はなく、しばらくすると缶コーヒーを手に戻ってきた。
「明日、退院出来るって。」
「本当?良かった。」
あたし達は、昨日の話がなかったかのようにいつもと変わらず談笑していた。
明日退院をするのなら、今日はあの話をやめておこうと思う。
翌日、レンは退院した。
先生には、しばらくは安静にしているようにと言われたのに、結局仕事へと行ってしまった。