四季〜二人で歩む季節〜


ゆっくり話がしたかったけれど、それはあたしの仕事が終わってからにしよう。


いつものように仕事に行き、急いで帰ってくると、レンも帰ってきていた。


「ねぇ、レン?
あの話なんだけど。」

「あぁ。」

「あたしは、これからもレンと一緒に居る。」

「そっか。
仕事の事は、もう少し待ってくれ。」

「うん。」


レンはあたしを引き寄せ、優しく抱きしめてくれた。


久しぶりにレンに包まれて、心がほんわか温かくなる。


「それとね、アパートを引き払おうかと思ってるの。」

「うん。
片付け済んだら荷物運んでやるよ。」

「ありがとう。」
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