四季〜二人で歩む季節〜
「ミユ?
憎んでたって、もう話が出来ないけど今会わないと後悔するぞ。」
「…あたし、どんな顔で会えばいいの?」
「どんな顔だっていい。
今の気持ち、ぶつけてこいよ。」
レンはあたしを支えるように、母親が居る場所へと連れて行ってくれた。
顔にかかった布をはずすと、母親は眠ってるような顔をしている。
「…何で?
何で死んだのよ!」
あたしがいくら大声を出しても、この人は全く動かない。
どうして、こんな突然に死んでしまったの?
こんな人でもあたしを産んでくれた母親だからなのか、涙が溢れてきた。