四季〜二人で歩む季節〜


「先シャワー浴びていいか?」

「うん。」


行為を終え、あたしは全身に力が入らないまま、レンの胸に頭を預けていた。


煙草を一本吸い終わる頃、レンはあたしの髪を撫でて、そして浴室へと消えて行った。


あたしは未だ起き上がる事が出来ず、脱力したまま天井を眺めている。


あたしとレンの関係は、端から見ればただのセフレなのかもしれない。



しばらくして、腰にタオルを巻いたレンが戻ってきた。


それと入れ代わりに今度はあたしが浴室へと向かった。


軽くシャワーを浴び、これまた軽くメイクを済ませ、あたし達は家を出た。
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