四季〜二人で歩む季節〜


次第に激しいキスへと変わり、あたしの口内にレンの舌が入ってくる。


クチュっと言う音だけが耳に届く。


レンはあたしが身にまとっているものを手早く剥ぎ取った。


あたしの体にレンの細くて長い指が触れ、ビクッと全身が反応する。


「早く来て。」


あたしはレンを欲しがった。


レンが欲しくて欲しくて堪らなかった。


勢い良くレンがあたしの中に入ってきて、あたしはそれだけで意識が朦朧としてくる。


「ミユ。」


幾分、顔を歪めてレンはあたしの名前を呼んだ。


二人だけの乱れた吐息が部屋に響き渡る。
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