四季〜二人で歩む季節〜
「ほら和香ちゃん、寝てないで帰るよ。」
「まら帰りましぇ〜ん。」
「真琴、和香ちゃんはあたしが送るからいいよ。
ことちゃんも寝ちゃったし、先に帰りな。」
和香ちゃんは酔って潰れてしまったし、ことちゃんはお昼寝をしてしまった。
あたしと真琴は何とか後片付けを済ませて、それぞれ家へと帰宅する。
「あれっ?
あたし…。」
「おはよう。」
西日が部屋に差し込む夕方、和香ちゃんはようやく目を覚ました。
「ここはミユさんの家?」
「そうだよ。
ここまで来るの大変だったんだから。」
「ごめんなさい。」
「いいよ。
和香ちゃんのお陰で楽しかったし。」