四季〜二人で歩む季節〜

ストーカー



久しぶりにあの夢を見た。


[あんたなんか産むんじゃなかった]


前はよく見ていた夢だったけど、最近はあまり見なくなっていたのに。


「お前って、本当よく飲むな。」

「そう?」


あれからレンは気まぐれにお店に来たり、あたしの家に来るようになった。


今日も仕事が終わって送迎の車に乗ろうとしたら、レンの車が止まっているのに気付いた。


慌ててシゲに送迎を断って、あたしはレンの車に乗り込む。


有無を言わさず車はそのままあたしのアパートへと到着した。
< 58 / 316 >

この作品をシェア

pagetop