四季〜二人で歩む季節〜
ポスンと横になったあたしの上から、レンは激しいキスをした。
レンに抱かれてる最中、ふと昼間見た女の子が頭を過ぎりあの子もこんな風に抱かれたのかなと思った。
いちいちそんな事を気にしてたら身がもたないと思うし、第一あたしはレンの彼女じゃない。
考えたってどうにかなるわけじゃないんだ。
「また会いに来る。」
そう言ってレンは夜中に帰って行った。
結局あたしはレンに振り回されているのだろうか。
“また会いに来る”なんて言ってたけど、今度いつ会えるかなんてわからない。
また今日も、レンのケータイ番号を聞きそびれてしまった。