四季〜二人で歩む季節〜
あたしは、いつものように仕事に行く準備をして、いつものように出勤する。
ロッカールームでは、和香ちゃんがメイクの手直しをしていた。
「和香ちゃん、おはよう。」
「おはようございます。
ミユさん、真琴さんの結婚式もちろん行きますよね?」
「結婚式?」
「あれ?
ミユさんのとこに招待状きませんでしたか?」
「あたし今、自分ん家帰ってないんだ。」
「そうなんですか?
森田さんの件で?」
「そう。
たまには家帰らないとなぁ。」
まだ森田さんがあたしのアパートに出没してるのかはわからない。