四季〜二人で歩む季節〜
お昼より少し前に目が覚めてしまったあたしは、珍しくまだ寝ているレンを起こさないようにそっとベッドから出る。
キッチンに向かい、冷蔵庫の中からミネラルウォーターを取り出し一口飲み込んだ。
ソファーの横に置いてあったあたしのカバンから、昨日取りに行った郵便物が顔を出していてあたしはそれに手を伸ばす。
デリバリーのチラシばかりの中、真琴からの結婚式の招待状が紛れてあった。
もちろんあたしは出席に丸をつけ、それをカバンの中にしまい込む。
清々しい気持ちでバルコニーに出てみれば、気持ちのいい風が吹いて太陽もサンサンと輝いている。