四季〜二人で歩む季節〜


せっかく早く起きてしまったからと、あたしは洗濯機を回し始めた。


レンの服は見事に黒ばかりで、下着まで黒なのには少し驚いてしまった。


「何してんの?」


洗濯ついでに洗面所の掃除もしていると、少し寝癖のついた頭のレンが起きてきた。


「ごめん。
洗濯と掃除してたんだけど、うるさかった?」

「いや。
久しぶりに結構寝たから頭ボーッとする。」

「じゃあ冷たいビール飲んで目覚ませば?」

「それが出来ればいいんだけど、夕方出かけるから。」

「そっか。」


そのままレンはリビングに向かい、あたしは掃除の続きを始めた。
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