四季〜二人で歩む季節〜


洗濯や掃除が終わると、お腹がすいたと言うレンにチャーハンを作ってあげて、レンはあたしの分まで平らげてしまった。


その後は着替えを済ませて何処かに出かけていった。



「来週のミユさんの誕生日、レンさん来店してくれるんですか?」

「何にも言ってないから来ないよ。」


待機ボックスで和香ちゃんと話をしていて、もうすぐ自分の誕生日が来る事をウンザリと考えていた。


あたしにとって誕生日なんて、何もめでたくなんかない。



それから一週間後、あたしの誕生日がやってきた。


今日はあたしが主役で、あたしのお客さんでお店はほぼ埋まってしまった。
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