ずっと、ずっと大好き



あまりの言葉に絶句した私


「俺たぶん…亜里沙のこと忘れられてない。」





忘れる必要あるのかな?

さっきまでの怒りと哀しさはとっくに消えさり


ただ絶望感だけが

残っていた。



「でも亜里沙と翼を重ねて見てたわけじゃない。俺は翼が好きなんだ。」



そう言って顔を上げた。

そして続けた。


「頼むから信じて……」






刹那が消えてしまいそうで……


刹那の顔が悲しくて、


気付いたら私は


刹那を抱きしめていた。














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