ずっと、ずっと大好き



私は気付かないうちに


こんなにも刹那のことを


好きになっていたんだ





「忘れる必要なんかないよ」


私の言葉に刹那は顔を上げる。



「私が刹那のこと支えるから……嫌いにならないで……」


好きな人の前で

初めて泣いた。


初めて失いたくないと思った。



「ねぇ刹那。私…亜里沙さんの変わりになれる?」



「変わりじゃない。翼は翼でいて。亜里沙は過去。“今”好きなのは翼だから」




もう迷わない











.
< 105 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop