ただ君の側にいたかった…
俺「ゆっくりでいいから話してみ?」

み「そんな大した話じゃないよ?」

俺「いいよ」

み「嫌いにならない?」

俺「そんな類の話なのか?」

み「…」

またみぃこは黙った。

車だとゆっくり話せないと思い、俺の実家に向かった。

すぐに着き、みぃこを連れて俺の部屋に行った。

みぃこを向き合う様に座らせ、顔を覗き込んだ。

俺「嫌いにならんから話せ」

相変わらず下を向いたままだけど、それからゆっくり話し始めた。


み「私ね、失敗作なの。産まれた事自体が間違いなんだって。産まなきゃよかったって毎日の様に言われてるの…」

ふざけた様な話だけど、雰囲気がマジだった。

み「私ね、親に触ると怒られるの。親は私に触りたくないから、殴る事だけはしないんだけど…体調悪くても、仮病だろ?って怒られるし…存在自体が間違いなんだから、親の言う事くらい聞けって。友達も全員チェックされて、親が気に入らない子とは関わる事すら許されないの。お兄ちゃん達に対しては優しいのに、私だけは…」

みぃこは泣きながら、親からの理不尽な扱いを話してくれた。

俺はそんなみぃこを無意識のうちに抱きしめていた。
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